雪崩が起きやすい条件と、登山・スキーでの注意点

表層雪崩と全層雪崩の違い、起きやすい斜面や時期、入山前に確認したい情報を整理します。

雪崩が起きやすい条件と、登山・スキーでの注意点のイメージ

雪崩は、斜面の雪が一気にすべり落ちる現象

雪崩は、山の斜面に積もった雪が、重力で崩れ落ちる現象です。時速100kmを超えるような速さで流れ下ることもあり、巻き込まれると、短時間で命に関わります。道路、登山、スキー、集落の近くなど、雪の多い地域では、さまざまな場面で注意が必要です。

雪崩の主な種類

  • 表層雪崩:古い雪の層の上に、新しく積もった雪の層がすべり落ちるタイプ。大雪の直後や、強風のあと、気温が低い時期に起きやすく、速度が速いのが特徴です。
  • 全層雪崩:積雪が、地面との境目から丸ごとすべり落ちるタイプ。春先など、気温が上がって雪が緩み、地面が湿っているときに起きやすくなります。

起きやすい条件

  • 斜面の傾き:一般に、傾斜がおよそ30度を超える斜面で起きやすいとされます。傾斜が急なほど、危険は高まります。
  • 大雪の直後:短時間にたくさん降り積もると、雪の層が不安定になります。
  • 気温の急上昇や雨:雪が水を含んで重くなり、層の結びつきが弱くなります。
  • 強い風:風下側の斜面に雪が吹き溜まり、不安定な雪の塊ができます。
  • 地形:沢筋や、斜面の下の窪地は、雪崩が流れ込みやすい場所です。

雪崩の前ぶれ

次のような現象が見られたら、その斜面は危険です。近づかず、引き返すことを検討してください。

  • 斜面に、すでに雪崩の跡や、新しい雪のかたまりが落ちている。
  • 歩いているとき、雪面が「ドスン」と沈む音がしたり、亀裂が走ったりする。
  • 大雪や急な気温上昇のあと、あたりの雪が重く湿っている。

登山・スキーでの注意点

  1. 入山前に、雪崩に関する情報を確認する。自治体、観光協会、山域ごとの情報、気象庁の情報などを調べます。
  2. 単独行動を避け、経験者と複数人で行動する。
  3. 雪崩の危険がある斜面に、立ち入らない。立ち入るときは、一人ずつ通過する。
  4. ビーコン、プローブ、スコップなどの装備を持ち、使い方を事前に練習しておく。
  5. 管理されたエリア(ゲレンデ)の外に出る場合は、リスクを十分に理解し、ルールを守る。

集落や道路に近い場所での注意

雪崩が起きやすい場所には、「雪崩注意」の標識が設置されていたり、通行止めが行われたりします。標識や通行止めの指示には、必ず従ってください。自治体からの避難情報が出たときは、早めに安全な場所へ移動します。

雪の状態や、雪の重さについては、雪の種類と重さ、大雪の情報の見方については大雪に関する情報の確認先も参考にしてください。