積雪の深さと降雪量の違いは?数値の正しい見方

「積雪の深さ」と「降雪量」は別の数値です。気象庁の観測方法とあわせて、混同しやすい違いと見方を整理します。

積雪の深さと降雪量の違いは?数値の正しい見方のイメージ

「積雪の深さ」は、いま地面にある雪の厚さ

天気予報やニュースでは「積雪」「降雪」「雪の量」といった言葉が使われますが、気象庁の観測では意味がはっきり分かれています。まず押さえたいのは次の2つです。

  • 積雪の深さ:その時点で、地面に積もっている雪の厚さ(単位はcm)。時間がたつと雪が自重で締まったり、融けたりして減ります。
  • 降雪の深さ(降雪量):一定の時間内に新しく降り積もった雪の量。たとえば「24時間降雪量」は、1日で新たに積もった分を合計したものです。

たとえば、朝に30cmだった積雪が、昼に雪が融けて25cmになることがあります。降雪量はプラスされる量、積雪の深さは「いまの高さ」なので、同じ日でも両者は一致しません。本サイト「積雪情報NOW」が表示しているのは、前者の積雪の深さです。

どうやって測っているのか

積雪の深さは、気象庁のアメダス(地域気象観測システム)の観測点で、雪の多い地域を中心に自動で観測されています。観測点には積雪計が設置されており、センサーから雪面までの距離を測って、積雪の深さに換算する仕組みです。観測値は、決まった時刻ごとに更新されます。

観測点はすべての市区町村にあるわけではありません。そのため、同じ県内でも、観測点の標高や場所によって数値が大きく違うことがあります。山間部と平野部では、数倍の差になる場合もあります。

数値を見るときの3つの注意点

1. 観測点の数字は「その場所」の値

観測点の積雪が10cmでも、そこから数km離れた山沿いでは50cm以上ということは珍しくありません。お住まいの場所の状況は、近くの観測点の値を目安にしつつ、自治体や道路管理者の情報もあわせて確認してください。

2. 「欠測」や「―」は雪がないという意味とは限らない

機器の点検や通信の都合などで、観測値が得られない場合があります。表示が空欄のときは、雪がないのではなく、データがない状態かもしれません。

3. 雪の重さは積雪の深さからは分からない

同じ30cmでも、ふわふわの新雪と、水を含んだ重い雪とでは、屋根や雪かきにかかる負担が大きく違います。雪の種類と重さについては、新雪・粉雪・ぼたん雪・ざらめ雪の違いで詳しく解説しています。

目安として知っておきたい積雪の深さ

当サイトでは、一覧で状態を色分けしています。これは見やすさのための独自の目安で、気象庁の警報・注意報の基準ではありません。実際の危険度は、地域や雪質、気温、風によって変わります。大雪に関する公式な警報・注意報の考え方は、大雪注意報・大雪警報・大雪特別警報の違いをご覧ください。

まとめ

  • 積雪の深さは「いま地面にある雪の厚さ」、降雪量は「一定時間に新しく降った量」。
  • 観測点の値は、その場所の値。近くでも数値が違うことがある。
  • 雪の重さは積雪の深さだけでは分からない。屋根の雪や雪かきは雪質もあわせて考える。